がんとの日々

49歳、直腸がんになりました

病院へ行く

2022年、8月

職場の先輩に勧められ、大腸専門の病院へ行ってみることにする。

3時間ほど待って(病院てなんでこんな待つんだよ…)入った診察室。

今までの症状を述べると

「触診してみましょうね」

しょ、触診っ…!

それってお尻に指を突っ込んで調べるっていうアレですよね…

ドキドキ…

 

診療台のベッドに横になり、ズボンとパンツを脱ぐ…

「はーい、楽にしてねー」

無理無理、楽にするとか無理…

ぷすっ。

あ、指つっこまれた…

ぐりぐりぐり。

あうう。痛くはないけど、すごい違和感んんん…

「うん、はい、いいよ」

触診はけっこうすぐ、終わった。

ふう。

 

椅子に座った私に先生は言った

「これね、悪いものだと思う」

 

悪い…もの?

悪いものって?

もしかしてがんってこと…?

え?まじ?嘘じゃなくて?

わーマジかあ。

うわあ、マジかあ。

もうあんまり覚えていないけど、マジかあ、とかしか思えなかった。

「悪いもの…ですか」

「うん。悪いもの」

 

「ちゃんと検査しよう、内視鏡検査予約して帰ってね」

 

それから、ボーッとした頭で次週の内視鏡検査の予約をして帰路についた。

 

いやいや、嘘でしょ。

悪いものかぁ…

そうかぁ、私、がんなんだあ…

 

帰宅して

「どうだった?」

夫に聞かれたが、悪いものだと言われたことは言えなかった。

「うん、来週内視鏡やってみないとわからないっぽい」

「そうなんだ、大したことないといいけどね」

それが…大したことあるっぽいんだよ

 

早々に寝室へ行き、がんのことを調べまくった。

がん=死 だと思いたくなくて、必死に生存率や寛解率のことを調べた。

でも、まだどんな状態なのか何もわからない中で調べても明解な答えはなかった。

 

ずっと頭の中で繰り返される

「悪いものだと思う」